(※更新日 2020/05/18)
こんにちは、30代にして老後資金を考える社労士しゅん太郎です。
20代30代の私たちは、公的年金だけには頼れないことは明白なので自助努力が必要です。
しかし、大きなライフイベントがある20代30代として老後のこと気にして貯蓄なんてしてられません‼
とは言え、長期間かけて老後資金を貯めなければ、老後間際に慌てることになります。
ということで、あまり意識せず無理のない金額で地道に老後資金を貯蓄していくしかありません‼
- 老後資金を貯めたい
- 中長期で貯めておきたい
- 貯蓄が苦手
Contents
老後資金は一体いくら貯めればいいの?
専門家でも人によっては、1500万円あればいいという人もいれば、3000万円必要という人もいます。
そして、公的機関の金融庁については、2000万円と言っていることから誰を信じればいいのかわかりません。
- 金銭感覚
- 趣味嗜好
- 住む場所
人によって大きく変わるものなので、明確な金額を想像出来るのは、あなた自身だけです‼
とは言え、30年40年先にいくら必要かなんて漠然としすぎて想像できない。
ということで、目標設定があったほうがプランが立てやすいので、とりあえず金融庁の2000万円に設定してはいかがでしょうか?
私は、老後70歳時に2000万円を目標設定にしています。
なぜ、70歳なのかというと、私たち30代以下が年金を貰いだせるのはおそらく68歳~70歳だから‼
つまり、それまでは最低でも働かなければなりません。
でもポジティブに考えれば、あなたが30歳であれば70歳まで40年もあります。
2000万円÷40年=年間50万円貯めれば老後資金が貯まるということ。
それでも難しいと思うかもしれません。
それもそのはず‼
- 結婚
- 子供
- マイホーム
20代~30代に大きなライフイベントが目白押し‼
私自身その3つをすでに経験しましたが、貯蓄なんてとてもじゃないですが出来ていません。
しかし、ほっとけば貯まるものでもないので、少額でも若いうちから蓄える必要があります。
今が無理でも、子育てが終わりだす40代後半から一気に貯めるペースは上がります‼
30代以下が老後資金を貯める4つの方法
老後資金の前に、目先の生活が大事。
それは百も承知です。
私自身、30歳半ばにして貯蓄どころではありません‼
これからオススメする4つの方法は、全て勝手に口座から引き落としがされるので自分の意思関係なく行えます。
着実に貯めたいなら安定の積立定期預金
堅実に安定した積立定期預金で地道に貯めていきましょう。
数千円でも、若いうちから老後まで積み立てるとかなりの金額になります。
安定した積立定期預金は、老後資金の土台には持ってこいです‼
メリット
- 積立額や振替日を好きに選べる
- 元本割れをしない
- 少ないが着実に金利がつく
- 手元にある安心感
デメリット
- 金利が低い
- 節税対策がない
- 解約しやすい
個人的にも、社会人になってすぐに積立定期預金は始めました。
しかし、結婚やマイホーム購入で解約、、、
向いている人
- 堅実で貯蓄が趣味な人
- 物欲がない人
- 誘惑に負けない人
不向きな人
- 貯まったら使いたくなる人
- 意思が弱い人
老後まで解約せずに絶対貯めたいならiDeCo
貯蓄だけでなく、節税対策も出来るiDeCoはとてもオススメです。
というのも大きなメリットでもある節税対策の代償に、60歳まで引き出せないルールだから‼
ですが、かりに平均的収入で毎月1万円の積み立てると年間1万8千円(所得税・住民税含めて)安くなります。
40年続けられたら、なんと節税対策として144万円も税金がやすくなります。
払わなければならない税金を、貯蓄にまわせるので実質2倍のお得感‼
さらに、積立定期預金よりも金利が遥かに高い投資信託商品も多く、運用益にも税金がかかりません。
メリット
- 税金が安くなる
- 金利が高いものが多いい
- 元本保証型もある
- 運用益に対して税金がかからない
デメリット
- 60歳まで解約できない
- 投資信託は元本が保証されない
かなりの節税対策の反面、60歳まで余程の理由がない限り解約が出来ません‼
向いている人
- いざという時の蓄えがある人
- 節税したい人
- 60歳まで引出せない覚悟をできる人
不向きな人
- いざという時の蓄えがない人
- 住宅ローン控除中の人
- マイホームを予定の人
この先、大きなライフイベントがある人は注意しましょう。
かりに、マイホームを購入して住宅ローン控除を受けると、iDeCoの節税メリットがかなり薄れます‼

節税も出来て利益が出たら引き出せるつみたてNISA
私は、このつみたてNISAを30歳の時から毎月1万円づつ行っています。
つみたてNISAも、iDeCo同様に節税対策があるのでオススメです‼
しかし、iDeCoには元本割れが怖い人には保証型があるのに対して、つみたNISAには元本保証はありません。
さらに、節税対策も投資信託を売却したさいの運用益が非課税というだけです。
iDeCoは、毎年の年末調整や確定申告で税金が還付かつ、運用益も非課税とされます。
なら、「圧倒的にiDeCoの方がいい!」とはなりません。
iDeCoが超長期だとしたら、つみたてNISAは中長期といった感じです。
メリット
- 定期預金に比べて運用益が高い
- 運用益に税金がかからない
- 経済に対する意識が身につく
- 株価下落時に上乗せして買える
デメリット
- 元本が保証されない
例えば、子供の学費がまだかかるから10数年後に備えたいといった中長期も考慮したい人にオススメです。
向いている人
- 中長期で運用したい人
- お金に働いてもらいたい人
- 資産運用に興味がある人
- 少しの元本割れに動じない人
- 株価下落はチャンスだと思える人
不向きな人
- いざという時の蓄えがない人
- 元本割れで焦って売らない人
- 投資信託の最低限の知識がない人
数千円からでも始められるので始めてみてはいかがでしょうか?

会社で天引きされて貯めたいなら財形貯蓄
これは、会社に制度がないと使えないものです。
もしあるのなら、入社時から財形貯蓄で積み上げることで、大きなライフイベントにも対応出来たり、老後の資産形成にも活かせます。
メリット
- 用途に合った貯蓄ができる
- 定期預金よりも金利が高い
- 利息に税金がかからない
- 会社が倒産しても続けられる
デメリット
- 年金以外で引出すと非課税でなくなる
- 会社管理なので解約が言いづらい
年金への足しが理想ですが、車や住宅と大きな出費に対しても使える点を考えるとバランスのとれた制度です。
しっかり、自分で銀行に預けたり、元本割れがあったりとは違って、会社が給料から地道に貯めてくれるので安心です。
向いている人
- 安定した会社や公務員の人
- 転職する気がない人
- 資産運用に興味がない人
不向きな人
- 浪費グセがある人
財形貯蓄は、引き出すさいに会社に申請しなければなりません。
頻繁に引き出すと、ちゃんとお金を管理できない人と思われる可能性があります。
会社に申請しづらいという周りの目を考慮すると、ある意味では財形貯蓄こそ一番しっかり貯められる制度かもしれません。
30代はライフイベントを優先して老後資金を貯める
20代30代は、結婚、子供、マイホームとお金で悩むイベントが目白押しです。
そんな中、平均的な収入で家族構成の私が最初に掲げた70歳2000万円の老後プランを立てています。
1つの参考プランにしてみて下さい。
現在加入中(34歳)
- 個人年金保険 毎月1万円
60歳時に400万円貯まる
(つみたてNISAと一緒に30歳から加入)
35歳から加入
- iDeCo 毎月2万円
60歳時に600万円程度貯まる
(妻の名義で)
残りを手元で貯蓄
- 1000万円÷35年=年間28万円
70歳までに残り1千万円貯める
(35歳から35年かけて)
400万+600万+1000万円=合計2000万円
口座から引き落としされることで、意識することなく老後資金の積み立てが可能です。
半分は、紹介したいずれかの方法で積み立て、残り半分の1000万円なら70歳まで可能に思いませんか?
個人年金保険については紹介していませんが、、、今はiDeCoの方が断然オススメです‼
そんな上手くいくわけないと、思うかもしれません。
しかし、プランを立てて定期的に見直していかないと、着実に積み上げていけないのです。
それに、プラン通りにいかなければその先の修正もしやすくなります。
ちなみに、iDeCoを妻名義にする理由は、私自身40歳まで住宅ローン控除で税金が優遇されているので恩恵を受けられないからです。
30代以下は老後資金は意識して貯めるものではない
はっきり言って、30代以下は運がいいと思っています。
バブル崩壊、就職氷河期と40代50代は30代に比べて非常に波のある時代でした。
家を購入した人は、バブル崩壊によって価値が下落した50代‼
就職氷河期で就職できずに生涯収入が低くなってしまった40代‼
そんな中、多少の浮き沈みはあれど20代30代は先を見通す時間や堅実性が十分にあるのです。
とは言え、まだまだ若い世代である20代30代で老後のことなんて、話半分で生きていきたいものです。
だからこそ、意識せずに勝手に目標額の半分くらいは、4つの方法の中から貯めていきましょう。
