(※更新日 2021/1/6)
社労士試験は科目数も多く、広範囲をまんべんなく学習しなければ合格できません。
社労士試験に勝つには、学習ペースはとても重要です。
いくら得意科目で点数を稼いでも、1科目でも基準点を下回ると不合格という厳しい社労士試験。
私が、社労士試験を一発合格した学習ペースを紹介していきます。
1つの参考例として、学習ペースを参考にしていただければ幸いです。
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Contents
社労士試験の学習期間1年のペース
まずは、社労士試験を合格するために推奨する学習期間があります。
社労士試験の学習期間の理想は、1年間です。
試験日までの休日を全て犠牲にするのであれば半年間でも合格基準に到達します。
知り合いの社労士合格者には、学習期間3か月という猛者もいますが、とてもマネできる健康的な方法ではありません。
最初の数科目(労働保険)を丁寧に学習しすぎて、燃え尽きて挫折する人もたくさんいます。
社労士試験は全体像を把握するために、まずは全科目学習するようにしてください。
丁寧な学習は2周目以降に行えば大丈夫です。
社労士試験の科目を把握して学習ペースを決める
まずは科目ごとの全体を把握することで学習ペースをイメージすることが大事です。
社労士試験の科目をざっと見ていきましょう。
社労士試験の科目
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険徴収法
- 労働に関する一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
- 社会保険に関する一般常識
社労士試験は、10科目すべて合格基準点をクリアする必要があります。
労働と社会保険の2つに分かれており、太文字の科目が学習ボリュームも高いです。
理解度は5割~6割でかまいませんので、必ず1科目ごとに学習を完結してください。
資格予備校のカリキュラムで学ぶ場合は、学習ペースに沿って学べば問題ありません。
社労士試験はまず全科目を1周学習
社労士試験の学習方法として、注意点があります。
理解が追いついていないからと、1科目づつ丁寧に学習を終える必要はありません。
丁寧に学習しすぎると、資格予備校の推奨するペースからも遅れがでます。
まずは、全科目の学習を終えることを意識しましょう。
全科目を学習を終える理由
- 社労士の全体像を把握する
- 学習ペースがイメージできる
- 知識の吸収率がかなり上がる
ゴール地点を把握せずに、走り続けることはとてもシンドイものです。
ゴールが分からないから、ばてないようにペースを落ちして走ることになります。
社労士学習も一緒で、ゴールまでを一度体感することでペース配分を身につけることが可能です。
社労士試験に合格している人の特徴は、テキストを読み込むより問題集を多くやっています。
一通り全科目を学習すると、何となくでも解答できるのが社労士試験の利点です。
テキストで理解した6割程度の知識を、過去問で形にしていくことが社労士合格へのカギです。
過去問で理解していない箇所を見つけ、2周目以降で重点的に学習して理解を高めていくことがとても効率的です。
社労士試験までの学習スケジュール
私が社労士試験を一発合格した学習スケジュールを紹介します。
一発合格の社労士学習スケジュール
1年~8か月 | 全科目を1周 |
---|---|
8~6か月 | 過去問を解きまくる |
6~4か月 | 苦手科目重点の2周目 |
4~2か月 | 過去問を解きまくる |
2~1か月 | さらに苦手を絞って3周目 |
1~試験日 | 法改正&白書対策、過去問 |
私はこの学習スケジュールで社労士試験を合格しました。
全てを参考にする必要はありませんが、2・3周目の学習は意識するポイントがあります。
2周目以降は、ある程度テキストを進めたら過去問を刻みで取り入れていきましょう。
私は、20~30ページ進めたら過去問の繰り返しで学んで理解を実感していました。
着実な理解したという実感を得る事が、後半のモチベーション維持のカギになります。
社労士試験の1周目の全科目学習ポイント
続いて、社労士試験の1周目の学習ポイントを紹介していきます。
1周目の学習は非常に大事です。
1周目の学習加減を☆で紹介するので、参考にしてみて下さい。
1周目の学習ウエイト
労働基準法 | |
---|---|
労働安全衛生法 | |
労働者災害補償保険法 | |
雇用保険法 | |
労働保険徴収法 | |
労働保険徴収法 |

労働保険の学習ポイント
社労士試験といえば、労働基準法から学習が始まります。
働くための最低限の基準を定めた法律なので、苦なく学習ができる科目です。
労働基準法の学習ポイント
社労士試験の学習の入り口は、労働基準法です。
働く法律が学習できるので、前半は楽しんで学ぶことができるでしょう。
労基法の学習方法で、続けられるか挫折かが決まります。
まず1周目は理解することを優先して、暗記意識で学習しないようにしましょう。
働く基準を定めた法律なので、あなたが働いている職場をイメージしながら学習することで理解が進みます。
労働基準法は、まず社労士の本質をしる科目なので楽しく学ぶ意識で学習を進めて下さい。
1科目の労働基準法の学習を暗記意識で始めると、先が嫌になり挫折する恐れがあるので注意しましょう。
労働安全衛生法の学習ポイント
社労士試験経験者の大半は、労働安全衛生法を苦手というか嫌いです。
やっと労働基準法の学習が終わったと思っての、労安法は心を折られます。
労働安全衛生法は、数字のオンパレードで暗記意識でいくと覚えてもすぐ忘れるの繰り返しです。
労働安全衛生法の枠組みだけ理解して、数字面は過去問で繰り返し間違えて覚えていきましょう。
労災法の学習ポイント
労安法からの、労働者災害補償保険法はとても学習しやすく感じます。
あなたが、実際に仕事中にケガをしたイメージで学習を進めると理解度が進むでしょう。
『このケガだとこのくらいの補償か』『こんなことしていると労災にならないのか』と、とてもイメージができます。
どの程度のケガから等級に該当するとか、細かな点まで気にせず全体像を理解すように学習してください。
雇用保険法の学習ポイント
雇用保険法まで学習できたら、社労士試験も軌道にのってきたと思っていいです。
そして、雇用保険法は働く上で役立つ情報がまんさいなので楽しんで学習できます。
一度は転職したいと思ったことがあるのでは?
今の勤務年数で転職した場合は、こうなるかとイメージすることでかなり学習が進みます。
転職する際の失業手当はもちろんのこと、教育訓練給付金などそんなにサポートしてくれるのと思う知識が目白押しです。
社会人が専門学校に入学するサポート費用など、生活のためになって苦にならない学習科目です。
挫折しても、雇用保険法の知識だけは忘れないでほしい科目です。
労働保険徴収法の学習ポイント
科目の学習量として、非常に少なめで出題頻度も多くないので1周目は流し読みでかまいません。
労働保険徴収法は、かりに択一式試験で出たとしても点数に大きく響きません。
社労士試験も後半に差し掛かったら、選択式対策を意識して用語を暗記していきましょう。
2周目の学習以降は、しっかり暗記を意識して理解してください。
労働&社会保険に関する一般常識の学習ポイント
一般常識も徴収法同様に、1周目の学習では流し読みでかまいません。
むしろ、ふ~ん程度で読んで終わりにしましょう。
しかし、もっとも甘く見ていけない科目でもあります。
労働&社会保険の一般常識のせいで、社労士になれなかったという人が本当に多いです。
浅く広すぎる科目なので、後半戦の厚生労働白書などを使って一般常識を高めましょう。
社労士試験の前半戦で、一般常識に力を入れるくらいなら他の科目を労力を費やしてください。
社会保険の学習ポイント
続いて、苦手意識を持ちがちな社会保険の学習ポイントを見ていきましょう。
学習量でペースをイメージ
健康保険補 | |
---|---|
厚生年金保険法 | |
国民年金法 | |
社会保険一般常識 |
社会保険は、1科目ごとのボリュームも多くなるのでどうしても学習に時間を費やします。
社会保険は問題を解きつづければ、かなり得点を稼げます。
私も、1周目の学習では厚生&国民年金は苦手意識を持っていました。
ですが、過去問を解き続けた結果、択一試験では2科目とも満点
労働保険は引っ掛け問題を作りやす一方で、社会保険はしっかりとした学習をすれば解きやすい問題が多いです。

健康保険の学習ペース
健康保険は、雇用保険と同様にとても生活に役立つ知識が満載です。
学習量が多い割には、なるほどと思いながら楽しんで学べます。
健康保険と言えば、『傷病手当金』です。
傷病手当金は、私生活でケガや病気をした場合の給料がわりになります。
実務でも、頻繁に社員の傷病手当金の手続きをすることがありますが、かなり役立つ制度です。
民間保険選びにも役立つ基礎知識なので、学習していきましょう。
厚生&国民年金の学習ポイント
1周目の学習で、社会保険を得意と思う人はなかなかいません。
理由としては、1つです。
社労士試験は文系要素が強い資格ですが、厚生&国民年金は若干数学的要素が含まれます。
マクロ経済スライドなんていう訳のわからない箇所が特に混乱するはずです。
結局、年金を確定するマクロ経済スライドは理解できずに社労士試験に挑みましたが結果満点でした。
社労士試験の合格への秘訣は、難問は無視することがポイントです。
もちろん選択式試験の対策として、専門用語はしっかり暗記する必要はありますが、前半戦で理解する必要は全くありません。
どの科目も共通することですが、過去問を繰り返し解く自ずと理解が進みます。


社労士試験の全科目に共通する学習ポイント
断言しますが、社労士試験は参考書ばかりやっても知識は身に付きません。
『忘れた』と『知らない』には大きな差があります。
『知らない』状態はつまり学習していない状態です。
いくら問題を解いても、しっかりとした記憶として身につかないでしょう。
『忘れた』状態は、学習したのに忘れてしまったということ。
問題を解くことで、ここやった場所だと思い出す事ができる『忘れた』状態を繰り返すことで、着実に深い記憶として刷り込まれます。
1周目の参考書は、全科目6割程度の力で学習しましょう。
いくら難問に挑んでも、簡単な問題と点数は一緒。
満点を狙わないでいい分、学習労力をまんべんなく振り分けないといけない社労士試験は難問を相手にしても損です。
まずは、全体像を把握することで2周目の学習が一気に進みます。
社労士試験は、決して簡単に合格できる資格ではありません。
諦めないで良かったと思うか
諦めなければよかったと思うか
数年後の自分を夢見て、今は一心不乱に学習していきましょう。

資格★合格クレアール
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