(※更新日 2020/04/28)
どうも、一発合格者の社労士しゅん太郎です。
決して自慢というわけではなく、こうしたら一発で合格できたという経験を紹介していきます。
- 難関資格を取得して認められたい
- コンサルティング業に触れたい
- 独立したい
- フリーランスな働き方の武器にしたい
偉そうなことは言えませんが、合格者である私から社会保険労務士試験の勉強方法をお伝えします。
先に結論いっておきます。
私が社会保険労務士試験の勉強として、行っていたことの7割は問題を解くことでした。
Contents
社会保険労務士試験の科目内容は?
社会保険労務士資格は、人事労務の資格として注目されています。
今後も、働き方改革や法改正でどんどん注目されていくことでしょう。
しかし、人事労務といっても法律が基本となることから、気難しい用語が飛び交います。
法律が中心になることから、完全な文系資格です。
とにかく暗記、あんき、アンキの繰り返しといっていいでしょう。
暗記が苦手な人にとっては、範囲がかなり広いので最初は苦痛に感じるかもしれません。
労働保険
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働に関する一般常識
社会保険
- 健康保険
- 厚生年金
- 国民年金
- 社会保険に関する一般常識
労働保険と社会保険に分かれています。
暗記力に自信のある人にとっては、もってこいの資格かもしれません。
社会保険労務士の試験方法は?
社会保険労務士の試験は、非常にクセがあるというか努力を水の泡にしてしまうような方法を取っているのです。
下手したら、合格した人よりも、不合格だった人のほうが知識や実務経験があるといった現象がおきます。
社労士の試験は選択式と択一式の2つで合否判断
社会保険労務士試験は、午前の選択式と午後の択一式に分かれます。
試験方法としては、選択・択一ともに非常にシンプルで穴埋めと〇×をするだけです。
にも拘わらず、合格率は毎年7%程度と難関資格となっています。
それでは、まず科目や点数配分を見ていきましょう。
試験科目 | 択一式 |
選択式 |
・労働基準法及び ・労働安全衛生法 |
10問 (10点) |
1問 (5点) |
・労働者災害補償保険法 | 10問 (10点) |
1問 (5点) |
・雇用保険法 | 10問 (10点) |
1問 (5点) |
・労務管理に関する 一般常識 |
10問 (10点) |
1問 (5点) |
・社会保険に関する 一般常識 |
1問 (5点) |
|
・健康保険法 | 10問 (10点) |
1問 (5点) |
・厚生年金保険法 | 10問 (10点) |
1問 (5点) |
・国民年金法 | 10問 (10点) |
1問 (5点) |
合計 | 70問 (70点) |
8問 (40点) |
午前と午後で1日かけて行う試験になるので、非常にテスト慣れが必要になります。
そういった意味でも、問題を解きまくることがとても大事です。
社労士試験の選択式と択一式の合格基準は?
選択式・択一式ともに共通して最低ラインを設けています。
このボーダーラインが、社会保険労務士試験の受験者を悩ませているのです。
原則
- 選択式試験(午前) 全科目3点以上+合計○○点以上
- 択一式試験(午後)
全科目4点以上+合計○○点以上*
(合計点数は42点~45点程度)
*:合計点数は毎年変動
まず全科目で、選択式3点以上・択一式4点以上、絶対に取らなければなりません。
この絶対条件を1科目でもクリアできないと、他がいくら満点でも不合格となります。
「この科目は苦手だから捨てよう」
といった考えが通用しないのが社会保険労務士試験なのです。
つまり、選択式8科目&択一式7科目の計15科目のハードルを全てクリアする必要があります。
そして、合計得点でも条件があります。
選択式はとにかく全ての科目で、5点満点中3点を取ればクリアです。
しかし、択一式においては例え全科目4点以上をクリアしても合計得点に届いてなければ不合格になります。
(択一式の合計点の最低ラインは、毎年だいたい42点~45点程度)
かりに、択一式で全科目4点で条件をクリアしても、合計点で32点となり不合格です。
苦手分野は避けれないけど、得意分野ではしっかり得点を取る必要があります。
- 15の最低ラインをクリア
- 合計得点もクリア
- 苦手科目は作れない
しかし、受験者全体の解答率が悪い科目に対しては、救済という対応をしてくれます。
その場合は、合格基準の最低ラインを引き下げてくれるのです。
ただ、これは合格発表まで救済対象になるかわかりません。
あまり期待せずに、全ての最低ラインをクリアするように勉強に励みましょう。
社会保険労務士試験の勉強方法や対策は?
選択肢・択一式といった試験方法でなければ、合格率はもっと高いのではと思うほど全科目で条件をクリアすることは大変です。
それは、合格率7%台であることからも容易に想像がつくでしょう。
とは言え、膨大な範囲を理解して合格した人がいるわけで、あなたでも十分狙える資格です。
なんせ、私自身は高校時の偏差値なんて45程度でした。
そんな偏差値が低い私でも一発合格できたのですから、あなたの本気次第です。
それでは、選択式と択一式に分けてどのような勉強方法を行えば一発合格できるのか紹介していきます。
社労士試験の選択式は択一式の問題で対策
まず、一言でいわせていただきます。
これができれば、選択式の全科目3点以上はクリアできます。
しかし、社会保険労務士試験は科目数はもちろんのこと、1科目ごとの範囲がとても広いです。
参考書の読み込みばっかりしていたら、合格へのカギである問題を解く時間がなくなります。
「選択式の勉強なのに択一式って、なぜ?」
と思うかもしれません。
しかしそれには経験した身として、しっかりとした理由があります。
私も、始めは完全に理解していこうと1ページごとに丁寧に読み込んでいきました。
しかし、法律用語を読み込むのは非常に労力を使うし、なかなか頭に入ってきません。
そこで科目ごとにひとまず区切って、なんとなくルールを理解できたらその科目の択一式の問題集に取り掛かりましょう。
きっと間違いのオンパレードだと思いますが、なんといっても択一式の問題は〇×で答えるだけです。
解答するにはとっても簡単で、サクサク解けます。
解答のしやすさが、社会労務士試験の唯一良い点かもしれません。
択一式の問題集は、左が問題で右が解答(正誤理由つき)となっているものが大半です。
そこで、正誤判断の択一式の実力もつけながら解答で選択式で必要な用語も理解していく。
ただでさえ、忙しい社会人が多く受ける資格です。
時間の効率の点からも、絶対に参考書の読み込みよりも問題集を優先して学んでいきましょう。
- 参考書を読み込む
- 科目の全体像を理解
- 択一式の問題集を解く
- 問題文や解答で法律用語に慣れる
- 参考書をマーカーで消す
時間的割合で言えば、③を6割の軸にして残り4割を他に割いていけるように進めていきましょう。
そして、参考書は汚しまくりましょう。

読み込むさいは、常に穴埋めを意識した読み込みを‼
社労士試験の択一式は問題をたくさん間違えよう
こちらもまず、一言でいわせてもらいます。
社会保険労務士試験の問題は、とことん間違ってください。
というのも、択一式は正誤判断の〇×方式です。
とてもシンプルに感じますが、問題文については法律用語や数字がバンバン飛び交います。
問題文を作る側としては、とてもとても引っ掛けやすい法律用語や数字ばかりなのです。
では、どのように慣れるかというと過去問で引っ掛かりまくるしかありません。
おのずと、引っ掛けが潜む部分がわかるようになってきます。
これは、いくら参考書を読んでも得られる感覚ではありません。
「結局は、選択式と一緒で問題を解くしかないの?」
ちなみに私は、受験日までの半年間に毎日1000問~1500問をノルマにしていました。
そんなに無理だよと、思うかもしれません。
しかし、繰り返しになりますが、択一式の問題は〇×です。
慣れれば、5分で20問は解けます。
スキマ時間を積み重ねれば、決して無理なノルマではありません。
一通りの全体像を理解したら、問題集を中心に勉強を行いましょう。
- 丁寧に問題文を読む
- 問題を間違いまくる
- 引っ掛けに慣れる
- ついでに選択式を意識して解く
選択式・択一式ともに問題を解くことが非常に大事になってきます。
- 選択式は択一式で対策
- 択一式は選択式も意識
この対策と意識で、試験直前まで繰り返し行うことで必ず問題への対応力が身に付きます。
社会保険労務士試験は直前対策が大事
なにより、最後の1カ月で合否が決まるといっていいでしょう。
もちろんこれまでの積み重ねありきなのですが、社会保険労務士試験は法律を扱います。
法律は法改正がつきものです。
社会保険労務士試験で扱う労働保険・社会保険は特に法改正が多いいと言われています。
非常にシビアな合否基準の中で、法改正箇所や新たなルールが試験で出ればお手上げです。
より合格を現実のものにするには、資格予備校の試験直前対策講義に参加しましょう。