犬にとっての「散歩」は必要不可欠な事です。
本来、愛犬の為に飼い主さんは行いますが、どのくらいの時間とペースで散歩するのかご存じですか?
分からないままに、飼い主さんの気分で時間とペースが決まってしまっていたら愛犬も可哀そうですよね。
ということで、散歩についてのお悩みを少しでも解消出来ればと思います。
ちなみに私自身、愛犬としてボーダーコリーを飼っており毎日の散歩がランニングのようなものです。
警察犬学校に1年間通わせて学んできた適切な散歩方法の基礎を紹介していきます。
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犬にとって散歩の時間ってどのくらい必要!?
我が家では、ボーダーコリーを家族に招く際に、運動量がとても多いことは理解していました。
いったいどのくらいの時間の散歩が、必要なのかネットで調べると朝昼併せて2時間と書いていることが多かったです。
ちなみに平均すると、下記の時間が目安とされています。
小型犬 | 15分~30分×一日に1回 |
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中型犬 | 30分×一日に2回 |
大型犬 | 1時間×一日に2回 |
我が家の愛犬はボーダーコリーなので大型犬の時間程度が目安になります。
しかし、この時間に対しては根拠はないのです。
そもそも、この3パターンだけで時間の目安を決めるのに無理がありますよね。
ボーダーコリーで例にすると、体重は14キロ~20キロとされています。
ですが、我が家の愛犬は11キロです。
20キロの犬と11キロの犬が、たとえ同じ中型犬とはいえベストな散歩時間が同じわけがありません。
やはり、個体差やその子の性格によって散歩時間はまちまちです。
小型犬の代表とも言えるチワワですが、何時間も散歩出来る子もいます。
逆に大型犬の方が、体が重すぎて少ししか散歩出来ない子もいます。
つまり、犬の体格と散歩時間は比例しません。
この記事も含めてですが、あくまでも目安であることを理解して調べましょう。
では、いったい正確な散歩時間はどう調べたらいいのかですが、散歩をして夜ぐっすり寝てくれていれば適切な散歩時間と言っていいでしょう。
夜中起きて泣き出したり、ストレスで問題行動を起こすようであれば散歩時間が足りないと思ってください。
我が家も、散歩時間を怠けると起きる時間が早くなったりします。
それは、散歩を日々続ける事でベストな時間がわかってくるはずです。
犬の散歩はどのくらいのペースで歩けばいいの!?
仮に、チワワだったらゆっくり歩いてあげようと思いますか?
チワワも案外、早く走ることが出来ます。
体力で考えると運動不足であれば、先に人間が音を上げることでしょう。
結論として、犬の方が確実に体力があります。
つまり、飼い主さんがペースを合わせてあげるのではなく犬が合わせるのです。
愛犬に合わせなくていいのかと不安になりますか?
はっきり言って、犬は散歩程度では夜ぐっすり寝るほど疲れません。
散歩の目的は疲れさせるためではありませんが、言いたいことは犬の体力は凄いということです。
その犬にペースを合わせるという考えが、そもそも間違いなのです。
これから十数年付き合っていく愛犬です。
生涯の散歩回数はとても多いわけですから、飼い主さん自身が無理なく行えるペースがベストなのです。
そして、休日に多めの運動に付き合ってあげたり、時折ドッグランに連れて行ってあげたりと愛犬主体の行動をさせてあげればいいのです。
散歩中に犬が違う方向や先に歩いてしまうけど!?
愛犬が散歩中に、違う方向や、先に歩いてしまう場合はやめさせましょう。
散歩が愛犬主体になってしまうと、主従関係が逆転してしまいます。
愛犬に決して付き合うような散歩はやめましょう。
ではどのように散歩させれば治るのか?
散歩を重ねていくと、自ずとコースが決まってきますが、それは飼い主さんにとって無理のない散歩コースでしょう。
その散歩コースに、数百mごとにポイントをいくつか決めてそこに向かって歩けるようにする練習が必要です。
そのポイントについたら、一度おやつをあげて次へ向かうといったルーティンで散歩を行うことで、愛犬もどの方向に向かえばいいのか学んでいきます。
途中、違う方向に向かっても決してひっぱたりせず先に行くよといった態度で構わず歩いていきましょう。
それに愛犬がついてきたら褒めてあげてください。
その際は、アイコンタクトをしてしっかり褒めてあげたり、おやつをあげて褒めます。
アイコンタクトはとても重要な行為になるので、何かするたびに出来るように練習しておきましょう。
具体的な散歩ルーティンをまとめるとこうなります。
- 散歩コースを決める
- 目標ポイントをいくつか決める
- ポイントに着いたらおやつ
- 座らせてアイコンタクトが出来たらおやつ
- 次の目標ポイントに向かう
このルーティンで、飼い主さんと一緒に歩けばおやつが貰えると理解する上に、アイコンタクトも覚えてくれます。
愛犬との散歩は、飼い主さんにとってもルーティン業務になるので、苦労なく散歩を行う為にも、最初の練習を怠らないようにしましょう。
そして、先に歩いてしまう場合は、練習あるのみ!!
散歩中の目標ポイントを、利用して練習も出来なくはないのですが、設ける距離が長いので段々と前に進んでいってしまいます。
別で練習をお勧めします。
我が家の愛犬も、今となっては横について一緒に散歩してくれますが慣れるまでは嬉しさのあまり前へ前へ進んでいきました。
練習方法としては、短い距離をおやつで釣って一緒に横を歩かせます。
ポイントに着いたらアイコンタクトした上で褒めておやつをあげましょう。
散歩の練習方法と何ら変わらない練習ですが、家の中でも出来るので遊んであげるついでに行うのもお勧めします。
犬が散歩中に電柱や色々な所を嗅ぐけど!?
散歩中に犬は電柱や道端を嗅ぐ行為をします。
犬にとって散歩は歩いたり、走ったりすることだけが目的でなはいのです。
他の犬がしたオシッコの匂いを、嗅いだりすることも習性の一つとしてあります。
習性をやめさせることは難しいので、自由に嗅がせてあげましょう。
しかし、好きなように嗅がせすぎると電柱があるたびに、嗅いでまわって散歩が中断してしまいます。
嗅いでいい場所をいくつか決めて、その他は無視して進んでいきましょう。
嗅ぐポイントが多い場合は、アイコンタクトしてOKサインを出すようにして限定させるよう練習も必要です。
ですが、それが出来るようになったからと言ってご褒美におやつまであげる必要はないでしょう。
我が家の愛犬も決まったポイントで嗅ぎますが、それほど多くはないので自由に嗅がせています。
散歩中たくさんの犬とすれ違うけど触れ合いも大事!?
他の犬との触れ合いはとても大事です。
犬を飼いだして意識することですが、散歩をしていると本当にたくさんの犬とすれ違うことがあります。
目が合うと尻尾ふって駆け寄ろうとしたら、吠え合ったり、一切興味を示さなたかったりと反応はまちまちです。
相手の飼い主さんも歩み寄ってくるようであれば、触れ合いはさせることをお勧めします。
いつも吠えて困るとか、じゃれ合う加減が怖いとか、そのような悩みは触れあっていかないと慣れていきません。
触れ合わずして慣れるなんてこはないので、小さいころから出来る限りたくさんの人や犬と触れ合っていきましょう。
ちなみに、我が家は先住で猫がいるのですが、しょっちゅうじゃれ合っています。
初めは、加減もわからずヒヤヒヤすることもありましたが、今では甘噛み程度に上手くじゃれ合っています。
ですが、すれ違う全ての犬とじゃれ合うことを、許していたらどの犬とも遊んでいいんだと勘違いしてしまい目的の散歩も進みません。
嗅ぐ行為同様に、すれ違っても遊べない時は遊べないとわからせるためにも愛犬が反応しても無視して散歩に集中させましょう。
そして、ある程度のじゃれ合いが慣れたら放し飼いに出来るドッグランにも行くことをお勧めします。
大きなドッグランですと、本当にたくさんの犬種と出会うことが出来て楽しそうにじゃれ合います。
時には気が合わない犬同士もいて、本気のケンカになる恐れもあるのでほったらかしは良くないですが犬にとっては楽しい空間です。
人間でいう遊園地のようなものなので、散歩ばかりではなくドッグランにも連れていってあげましょう。
犬の散歩まとめ
犬にとって、匂いを嗅ぎながら歩き回る行動は、習性です。
人間の三大欲求のように、愛犬の身体が散歩を求めています。
飼い主さんの気分で、今日は疲れたから散歩は中止、、、つまりそれは、人間にとっての欲求を我慢しているのと一緒です。
散歩を飼い主さんの気分で左右されないようにするためにも、やはり飼い主さんの無理のない時間やペースが大事になります。
結果それは、犬を飼いだす際の犬種選びから影響していることを忘れないで下さい。
運動があまり好きでないのに、運動量の多い犬種を飼ってしまったら互いに不幸せになります。
愛犬として飼う際に、可愛さだけで決して選んではいけません。
我が家の愛犬は、とても可愛らしい容姿の犬種ですが、運動量がエグイのなんの。

日々、散歩ではなくランニングをしているようなものです。
ですが、私の趣味はランニングなので、まったく苦になりません。
必ずあなたに合った犬種を選んで、愛犬との散歩を楽しみましょう。